#09「ダイヤモンドはなぜ宝石の王様なの?」
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なぜダイヤモンドは宝石の王様なのか?
平林:今回は、宝石がテーマです。皆さん、自分の誕生石ってご存知ですか?
辻:私の誕生石はルビーです。
木原:私は12月なんですけど、12月には誕生石がたくさんあるんですよ。
「12月の誕生石」・・・
ターコイズ、ラピスラズリ、ジルコニア、タンザナイトなどがある
平林:いくつもの宝石から選べるのは面白いですねぇ。さてさて、今日は、4月の誕生石でもあるダイヤモンドは「なぜ宝石の王様といわれるのか」を知るのが目的です。まずは前回の話題、屈折率に関するおさらいです。
屈折率が違う2つの物質があると、光が反射したり曲がったり(屈折)します。光がどれだけ曲がるかとか反射するかといったことは、光があたる角度や屈折率で決まります。ちなみに、屈折率は色ごとに違うんですね。
木原:だから、三角プリズムに光を当てたら、虹のように色々な色が少しずつズレて見えるんですよね。
「プリズム」とは・・・
ガラスなどでできた多面体で、光を分散・屈折・全反射・複屈折させる。三角プリズムは文字通り三角形のプリズム。
平林:はい、屈折率が高ければ、光の曲がり方が大きくなります。試しに、プリズムに光を当ててみましょうか(コンピュータ・グラフィクスで作成されたPC上のプリズムに光りを当てる)。ダイヤモンドのような透明な宝石を眺める時、「綺麗だな」と思う瞬間には、単純な白い光じゃなくて、キラめく虹色の美しい光を見ているわけです。そして、ダイヤモンドは他の宝石と比べても屈折率が2.4と、すごく高いんです。
辻:ダイヤモンドに光を当てると、ダイヤモンドの表面や内部で光の曲がり方が大きかったり強く反射したりするんですよね。
平林:そうですね。ダイヤモンドは入ってきた光が、中で全反射しやすいので、上面から見ると、とても白く輝いていて見えたり、見る方向によって光の強さや虹色がキラめいてとても綺麗に見えます。
もしも、ダイヤモンドと同じ形のものをガラス細工で作っても、屈折率が違うために全然輝きなど違うように見えるわけです。