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#07「あみだくじで当たりを引く方法ってあるの?」

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「当たりの真上を選ぶ」が基本!

平林:今回のテーマは「あみだくじ」です。実は、科学的に「あみだくじで当たりを引きやすくする方法」があるんですよ。

辻:それは非常に興味があります。

平林:では、実際に、あみだくじを実際作ってみましょう。それでは、4人用の、「当たり」が一本、「ハズレ」が3本のあみだくじを作ってもらえますか。

(辻さんがホワイトボードにあみだくじの線を引く)

平林:今、辻さんは最初に4本の縦線を引き、次に「当たり」「ハズレ」を書き入れましたね。

辻:次に、横線を引きます。(と言い横線を適当に描く)

平林:辻さんが描いたみたいに、アミダくじを描く場合には、たいてい「縦線→当たり・ハズレ→横線」の順番に作ることが多いですね。そして、あみだくじの真ん中の横線部分を隠して選んだり、選んだ後に横線を追加したりするんですよね。

辻:そうですね。はい、できました。(あみだくじの真ん中を隠す)

平林:ここで大事なのは、上の線が下でどこに繋がっているかは分からないけれど、下の「当たり」とか「ハズレ」の場所がどこにあるかは見えている、ということです。たとえば、辻さんが作ったあみだくじは、左から2番目のところに当たりがありますよね。さて、このあみだくじで「当たりを引こう!」と思ったら、どの線を選びますか?

辻:ここら辺ですかね。(左から2番目=アタリの真上を選ぶ)

平林:木原さんは、どこを選べば「当たり」に繋がっていそうだと思いますか?

木原:私は一番左かな。

平林:それでは、科学的に「あみだくじで“当たり”を引きやすくするテクニック」をお教えしましょう!それは「当たりが真ん中近くにあって、横線の本数がそんなに多くなければ、アタリの真上を選ぶ」というテクニックです。

たとえば、もしも、横線が0本の場合を考えると、当たり前ですが、当たりの真上と当たりが繋がっているわけですよね?横線の数が増えていけば、当たりに繋がる線(場所)は、当たりの真上からその近くに散らばり・拡がっていきます。けれど、当たりに繋がる可能性がある場所が少しずつ横に「広がっていく」ということは、やっぱり、当たりの真上が、最も当たりと繋がっている可能性が高いんです。

木原:当たりの場所から上に逆にたどっていくと、横線があるたびに左に行ったり・右に行ったりとアタリの場所は「移動」する・・・。けれど、左に行くこともあれば・右に行くこともあるということは、結局、当たりは「当たりがある縦線」のへんをウロウロしている、ってことですね?

平林:はい、そういうことです。ですから、横線の数が少ないときには「当たりの真上を選ぶ」という辻さんの選び方が、とりあえずの正解です。しかし、もうちょっと横線をもっとたくさん描くと、少し話が変わってきます。

あみだの横線が多いと・・・

(平林さん、あみだくじの線を増やす)

平林:このように横線を何十本も入れると、今度は「左端と右端のうち当たりに近い方の端を選ぶ」というのが、科学的な「あみだくじで当たりを引きやすくするテクニック」になるんです。

木原:辻さんが作ったあみだくじの場合だと、当たりが左から2番目だから、私が選んだ場所、「一番左を選ぶ」という具合ですね。

平林:そうですね。どういうことかというと、一番端っこって「左に行ったり・右に行ったり」することができない場所ですよね?

辻:えぇ、たとえば一番左端なら、それより左には行けないですものね。

平林:たとえば、左に右に千鳥足(ちどりあし)で歩く「酔っ払った人」を考えてみましょう。横線があるたびに左に右に場所を移る「当たりに繋がる場所」というのは、ちょうどそんな「酔っ払った人」みたいなものですね。もし、その「酔っ払った人」=「当たりに繋がる場所」が壁の近くにいたとしたら、「酔っ払った人」はどんな風に動くと思いますか?

辻:壁にゴツンゴツンとぶつかり続けそうですね(笑)。

平林:そうです(笑)。壁(端っこ)に頻繁にぶつかり続けるってことは、そこから移動しないで端っこに居続けるってことなんですね。それは、端っこが「それ以上端っこには行けない」という特別の場所だからなんです。ちなみに、部屋の埃が隅っこにたまるのも似た理屈です。

木原:あぁ、そうか、これはランダム・ウォークなんですね。

ランダムウォークとは・・・

移動方向が乱数的に決定される運動のこと。酔歩(すいほ)・乱歩(らんぽ)などとも呼ばれる。酔歩という言葉は、動き方を「酔っ払った人」の歩き方に例えてつけられている。

平林:はい、まさにその通りです(拍手)。科学的なあみだくじでで当たりの確率を高くするコツは、「横線がいっぱいあったら当たりに近い方の端を選ぶ。横線が少なそうなら当たりの真上を選ぶ」という作戦です。

木原:はい、分かりました・・・あれ?でも、もし、アミダくじの一番下の部分が隠されていて、「アタリの場所」がわからなかったら、どうしたらいいんですか?

平林:それは、とっても簡単です。あみだくじの当たりとかハズレを描く役になってしまえばいいんです。面倒くさい役を引き受けるふりをして、自分で縦線を引き、当たりとかハズレを描いて、どこに当たりやハズレがあるかを隠した上で、後からみんなに横線を引いてもらえばいいんです。そして、自分は何食わぬ顔をして当たりの真上を選べばいいわけです。

辻:裏技すぎますね(笑)

木原:あみだくじのどこが一番当たりやすいかは、縦線の数や横線の数、そして、あみだくじが端からどのくらいの距離にあるかとかいったことによって変わるんですね。

平林:そうですね。「当たりの端っこからの距離はこのくらいか、横線の数はこんなもんか、じゃあここら辺が一番当たりやすいな!」って選べるようになったら、あみだくじのプロですよね(笑)。さて、今日のあみだくじで勝つテクニックは、自分の損得を考えると、人に話して自慢した方がいいか黙っていた方がいいか、微妙な感じですね。

辻:話をして自慢するか、自分の得を選ぶか(笑)。