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#11「かき氷は食べても太らないんですか?」

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そもそもcalって何?

平林:まず、この疑問を聞いて率直にどう思いますか?

遠藤:このかき氷は、シロップなしですか?

平林:もちろん、シロップはかけましょう(笑)。ただし、ダイエットを最優先に考えて、人工甘味料を使ったシロップを使うことでシロップのカロリーほぼゼロだとしてみます。

遠藤:ちなみに、どんな「太る」を考えればよいでしょうか?

平林:「水太り」とかは考えないで、ここでは「脂肪がつく」という意味で「太る」かどうかを考えましょう。

遠藤:だったら、かき氷を食べても太らない気がしますね。

平林:もっと過激に「かき氷を食べて痩せることができるのか?」だと、どうですか?

遠藤:代謝は落ちそうですね。

平林:そもそもカロリーって何でしょう?

遠藤:熱量のことでしょうか。

平林:そうですよね。じゃあ、カロリー=calってどのくらいの熱の量を指すかわかりますか?

遠藤:たしか水1gを1℃上げるのに必要な熱の量がおよそ1calですね。

平林:そうですね。現在は、カロリーの定義は違っていますが、1calはおよそ水1gを1℃上げるのに必要な熱量ですね。

では食べ物のcalって何?

平林:たとえば、この手元にある缶コーヒーを眺めてみると、カロリーが一本当たり35kcalと表示してあります。皆さんは、食べ物を買う時にカロリー表示をチェックしますか?

遠藤:はい。見ます。

「ご飯茶わん一杯(約150g)」で約250kcal
「おにぎり1個のcal」具材によって違うが約170~220kcalくらい

平林:こういった飲食物に記載されている"cal"は、たとえば、おにぎりなら、「おにぎりのタンパク質などを燃やした時に生じる熱の量(物理的燃焼値)」に、そういうタンパク質などが、「どれだけの割合で体の中で消化吸収されるか」というエネルギー換算係数をかけたものなんです。

遠藤:そうか、体の中で、食べものを燃やした場合に出る熱の量みたいなものなんですね。

平林:そう考えると、「脂分が多いものは、なるほど、たくさん熱が出そうだな」「たくさん熱が出るってことは、もし体の中での消化吸収の割合が他のものとあんまり変わらなければ、カロリーは高いだろうなぁ」とか納得できますよね?それでは、実際の数字を眺めてみましょうか。そうですね、タンパク質・炭水化物・脂質のカロリーはどのくらいだかご存知ですか?

遠藤:脂質が1gあたり9キロカロリー(kcal)でしたっけ?

平林:すごいですね、正解です!!

遠藤:炭水化物は4キロカロリー(kcal)でしたっけ?

平林:すごい!! 本当にぴったりです(笑)。

遠藤:個人的に興味がありまして(笑)。

平林:最後に残った、タンパク質のカロリーはわかります?

遠藤:4キロカロリー(kcal)でしょうか・・・?

平林:すごいですね、全部正解です!! 完璧です。今の数字は1グラム(g)の量を燃やしたときに発生する熱量と人の消化吸収率を掛けたものなんですね。

遠藤:そういう消化や吸収の割合は人によって違うんですよね?

平林:はい、そうですね。これはあくまで平均的な値です。効率よく消化・吸収をするタイプの人なら、同じ量の食品を食べても、効率よく体内に蓄えることができまますね。

遠藤:余った熱量は脂肪になると思うと、あまり蓄えたくないですね…。