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#3「心の温かい人は手が冷たいって本当?」

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人間の体の熱の仕組みとは?

國村:よく「私は心が温かいから、手が冷たいんだよ」といわれていますが、心の温かさと手の冷たさの相関は科学的に証明できるものなんですか?

平林:分かりました。それでは、まず、前回お話した「人間の体の熱の仕組み」のあらすじを少しだけおさらいしてみましょう。

國村:はい、お願いします。

平林:人間の体は、だいたい100ワット電球と同じくらいの発熱をしています。ところが、体を覆う脂肪はあまり熱を通さないので、そのままでは体がドンドン熱くなってしまいます。
そこで、体の中の熱どうやって外に出しているかというと、体の中で暖ためられた血液が表面近くまでいき、表面の皮膚の温度を高くして、そこで空気に熱を放出してくるわけです。この“血液の流れ”がないと、熱の移動が全然なくて体は熱いままなんですね。ここまでが前回のおさらいになります。

手が温かい人の場合・・・

平林:じゃあ、ここで質問です。人間の体はいつも同じくらいの熱を出しているわけですが、手や体の皮膚温度が高い場合、体内の温度はどうなると思いますか?

國村:低くなると思います。

平林:その通りです!
皮膚表面の温度と周りの外の空気の温度差に比例して熱が奪われていってしまいますから、皮膚の温度が高いと、体の中は冷えていってしまうんですね。

國村:なるほど。

手が冷たい人の場合・・・

平林:それなら、血管の流れを悪くしてやるとどうなるでしょう?
たとえば、血管が収縮すると皮膚表面近くまで廻る血流が少なくなるので、体内の温度は下がらないけれど、皮膚表面近くの温度は下がってしまうんです。その結果、手や皮膚の温度が冷たい人は、体の中は比較的温かいんですね。
ということは、「手の冷たい人は、“心”はともかく“体の中”は温かい」というわけです。

國村:では、「体の中が温かい人」でなくて、「心の温かい人」の場合はどうなるんですか?