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#17「虹のことわざって本当に証明できるの?」

ことわざ「朝虹は雨、夕虹は晴れ」は本当?

平林:天気予報の代わりになる「虹のことわざ」があるんですが、ご存知ですか?

科学ちゃん:すいません、分かりません。

平林:たとえば、「朝虹は雨、夕虹は晴れ」なんていうことわざがあります。これは、朝に虹を見たら天気が次第に雨になって、夕方に虹を見たなら天気は次第に晴れてくる、という意味なんです。

科学ちゃん:初めて聞きました (笑)。

平林:前回の「虹が見える条件」をおさらいすると、眺めている人を中心にして太陽の反対側に水滴がある、という条件でしたね。しかもその水滴はある程度の大きさじゃなければいけなくて、たとえば直径が2ミリメートルくらいの水滴が必要、ということでした。それを踏まえると、「朝に虹が見える」のはどんな状況になりますか?

科学ちゃん:太陽は東から西に昇るんですよね。ということは、朝は太陽が東にあって、雨は太陽の反対側、つまり西に雨雲があって雨が降っている。

平林:そうですね。そうすると、朝虹を見ることができるわけです。夕方の虹なら、それと逆に「太陽は西にあって、雨雲が東にある」わけですね。

科学ちゃん:だけど、まだ「朝に虹を見たら天気が次第に雨になって、夕方に虹を見たなら天気は次第に晴れてくる」かどうかはわかりませんよね?

平林:そうですね。「朝虹は雨、夕虹は晴れ」が本当かどうかは、もう1つ「あること」が知ればわかるんです。ではヒントです。日本では、天気がどう変わっていくかご存じでしょうか?

科学ちゃん:西から東に変わる。あってます?

平林:はい、その通りです。たとえば、黄砂とかも日本から見て西にある中国から飛んで来ますよね。西から東に吹く偏西風の影響で、日本上空の雲や天気といったものは西から東に移動していきます。それを踏まえて、朝虹について考えてみると、朝なので「太陽は東にあり、自分がいるその反対側、つまり西に雨が降っている」わけですね。つまり、西に雨雲がいるわけです。

科学ちゃん:はい。


(青い線が偏西風)

平林:天気は西から東に変わっていくということは、虹を作り出した雨雲はやがて虹を眺めている私たちの真上にやってくるわけですから、天気は雨になってしまうんです。逆に「夕虹」は、西に太陽があって東に雨雲があるわけですが、その雨雲はさらに東に遠ざかっていってしまう。つまり、これからどんどん天気が良くなっていく、ということになります。

科学ちゃん:なるほどー。「朝虹は雨、夕虹は晴れ」ってものすごく科学的なんですね。じゃあ、これからは「朝、虹を見たら、雨傘を持って行かなきゃ」ってちゃんと準備ができますね!

平林:そうなんですよ、なのでことわざは結構バカにしちゃいけないんですよ。