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#09「ダイヤモンドはなぜ宝石の王様なの?」

究極のダイヤカットと言えば?

辻: 「ダイヤモンドの形」と言えば、ダイヤモンドには様々なカットの仕方がありますよね。

平林:はい、いくつもの形がありますよね。ダイヤモンドの4Cのひとつですよね。

辻:4Cというと、カラット・カラー・カットと・・・あと1つは何でしたっけ?

平林:クラリティーですね。

「ダイヤモンドの4C」とは・・・

ダイヤモンドの品質等を評価する基準で4つの要素のこと。頭文字が全てCであることから、4Cと呼ばれる。
・Cut カット カットされた形
・Color カラー ダイヤモンドの色
・Clarity クラリティー 透明度
・Carat カラット 石の重さの単位、1キャラットは0.2グラム

平林:一番有名なのは、「ラウンド・ブリリアントカット」というものですね。ラウンド・ブリリアントカットは、一番綺麗に輝くと言われているダイヤモンドの形状なんですよね。アイデアルカットとも呼ばれています。日本語でいうと・・・

木原:「理想のカット」ですね。

「ラウンド・ブリリアントカット」とは・・・

宝石のカットの形状の一つで、最もスタンダードなダイヤモンドのカッティングスタイル。57(もしくは下端をカットした58)面体のカット。

平林:そうですよね。だから今、ダイヤモンドっていうとこのカットが有名なんですね。

重要なのは、ダイヤモンドは、一番屈折率が大きいから、すごく輝いて虹色に見えて綺麗だということ。そして、理想の形状と言われているブリリアンカットのおかげで、より綺麗に見えるということ。

この2つがダイヤモンドの美しさを支える重要なポイントなんですね。

数学者が究極に美しいカットを発見した!?

平林: ちなみに、この「ラウンド・ブリリアントカット」は、宝石加工を代々行ってきた家系に生まれた、マルセル・トルコフスキーという数学者が考えたものなんです。つまり、ダイヤモンドの最高の美しさは数学者が見つけ出した、というわけです。

数学者が、ダイヤモンドの究極の美しいデザインを考えた、というのが何だかロマンチックで面白いですよね。宝石にも数学者の考え方が使われているなんて考えると、数学の夢や輝きが私たちにもわかるような気持ちになりませんか(笑)。

辻: (笑)。このブリリアントカット以上ダイヤを輝かせる方法はないんですか?

平林: 「今の所はこれが一番綺麗なカット」ということになっていますが、もしかしたら、そんな究極・至高のカットを考え付くのは、あなた方かもしれませんよ。皆さん、是非、ダイヤモンドの美しさの秘密について、あるいは、理想のカットを数学者が生み出したこと、・・・明日誰かに話をしてみて下さい!

女性なら誰もがあこがれる宝石に隠された科学。お話を伺いながらとてもなじみやすい話題だなあと思いました。
この連載のタイトルにもあるように、サイエンスは私たちの身の回りに溢れているもので、みんな自然と「科学」を扱っているんだと感じました。
今日教わったことを理系に限らず友人と話してみようと思います。ありがとうございました。