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#12「水風船を火であぶっても割れないって本当ですか?」

体感しているうちに「不思議」は消える!?

加藤:そうなんですね。でも、やっぱり、火であぶっているのに風船が溶けないのかは不思議ですね・・・。

平林:「不思議」だけど、「本当」なんですね。逆に、どうして不思議に感じるんだと思いますか?

加藤: 炎はとても温度が高いから、炎にあぶられたら、すぐにとても熱くなってしまう、っていう感覚があるからかもしれません。

平林:それなら、こう考えてみるのはどうでしょう? たとえば、100℃のサウナ風呂に入ったとしましょうか。10秒くらいそのサウナ風呂に入っていても、やけどはしないですよね?

加藤:そうですね。

平林:けれど、もし温度が100℃の熱湯風呂に入ったら、一瞬で大火傷しちゃいますよね。同じ100℃のお風呂に入るのでも、相手が水か空気か次第で熱さが伝わる度合いが違うわけですよね。

加藤:確かにサウナとお湯のお風呂の例だと、あまり不思議には感じないかもしれません。

平林:水風船を炎であぶるという体験をする機会や、見る機会は少ないかもしれませんが、それを実際に何回も眺めていると、もしかしたら「火であぶっても、風船は割れない」ということも、当たり前の現象に思えてくるかもしれないですよね。サウナ風呂とお湯風呂の違いを、特に不思議に感じることもなく当たり前のこととして受け止めているのと同じ感じで・・・。

加藤:実際の生活の中で、こういう原理が役だっているものってありますか?

平林:うーん、ただ、実生活に役立っているというと、今回の原理そのものは、あまり思い浮かばないですね。ただ、ライターと水風船があれば、友達をびっくりさせることはできますかね(笑)

加藤:確かに実験を見たときは「おぉ!!」と驚きました。

平林:というわけで、今回の「水風船は火であぶっても割れない」というお話、是非誰かに話してみて下さい・・・というよりは、誰かの前で実験してみて下さい!!

今回は、日常生活では気づかないような実験だったのでとても新鮮でした。
最初はありえない現象がおこったのかと思いましたが、実はサウナの中や猛暑下で私たちが焼けないのと同じことだと発覚、さらに高校で習った熱力学でも証明できてしまったので、すんなり理解できました。
科学って意外にも身近で、親しみやすくて、誰にでも理解できるものなんだなあ、と感じさせられる実験でした。
今度は私が誰かの前で実験して、さらっと解説できたら、かっこいいかしら・・・なんて思っています♪