#16「虹ってどうやったらできるの?」
副虹は色の順番が逆になっている!!
平林:ここまでは、普通のよくある虹なんですけど、これを見てください。この写真から太陽はどこにあるか分かりますか?
科学ちゃん:真後ろですか?
平林:そう。これは朝に撮った写真ですから、太陽が地平線から昇ってからまだ時間がそんなに経っていない時に写した写真です。
つまり、太陽はほとんど東にあるんですが、そう考えていくと、この写真の噴水周りの東西南北の位置関係まで実はわかってしまうんですね。
科学ちゃん:なるほど、眺めている噴水は人からみると西にある、という具合ですね!
平林:それからこの写真を見てください。
科学ちゃん:二重になっている虹ですね。
平林:はい、そうですね。この二重になっている虹の外側に出来る虹のことを“副虹”と言います。写真をよく見ると、二重になっている副虹の色の順番は、一番明るい虹と比べると逆になっていますよね。
科学ちゃん:本当だ! 初めて知りました。よく見ると色が逆になっているんですね。
平林:水滴の中で2回反射するとこうなるんですよね。反射の回数が一回多いので、さっきと色の順番の関係が逆になるんです。あと、虹が見える方向・角度も55度くらいになります。それから、まだ他にも、この写真を見て気づくことがありませんか?
科学ちゃん:うーん、単純に見たままを言いますけど、虹の内側って明るいなと思いました。
平林:そうなんです。まさに虹の内側って明るいんですね。太陽の光が反射しているからちょっと明るいんですよ。まとめると、虹の知っていてそうで知らないことの1番目が「虹ができる状況」。2番目が「副虹は色が逆」ということ。そして、もうひとつが「虹の内側は明るい」ということですね。
ちなみに、虹を簡単に作ることができるおもちゃといったものも売っていますから、虹がどんな風に見えるかを確かめてみると、面白いかもしれませんね。是非、明日誰かに話してみて下さい!!